中条ゆり子は一見どこにでもいそうなアラフォー主婦。夫とふたりの子供に囲まれ、平凡ながら幸せな日常を送っている。しかし実は、アラサー女子から絶大な支持を受ける恋愛相談のカリスマ”リリー”という別の一面を持っていた。
ある日、ゆり子は些細なことから家族と喧嘩。家を飛び出して、漫画喫茶へと向かう。そこで手に取ったのは、大学時代に所属していた映画研究会の先輩・朝来と映画化の夢を語り合った『下弦の月』。読みながら一瞬まどろんだゆり子に呼びかける男性の声…顔を上げるとそこには当時の朝来の姿が! 学生時代の終電間際の場面だった。当時は関係が発展しなかったものの、経験を積んだゆり子は周りの女子とのさや当ても受け流し、ついに朝来と結ばれることに。この関係は「不倫」だろうか…?
タイムリープしてしまったことに気づいたゆり子は元の時代への帰り方を探る。「最初にタイムリープしたのと同じ状況を作ることが必要」という文献を読んだゆり子は、漫画喫茶・『下弦の月』といった条件を整え、家族のことを強く思いつつまどろみへ…目覚めるとそこは、家出してたどり着いた漫画喫茶だった。無事に元の生活を取り戻した彼女だが…!?