大学を中退し探偵となった高徳愛香は、当時の友人である平野紗知に招かれて彼女の別荘を訪れた。
愛香を引き付けたのは別送の地下にあるいういわくつきの井戸。
紗知が所属するゼミの後輩達も招かれていたのだが、持ち前の好奇心をくすぐられ、招きに応じることにした。
しかしその井戸の前で殺人事件が起きてしまう。
被害者は大学院生の笹部恭介。
周囲と断絶している状況から、犯人は別荘にいることが推測された。
愛香の推理が始まる。
アリバイや状況証拠から導き出した犯人は、ゼミの後輩の恋人として参加していた亀井という男。
しかし問い詰められた亀井は「貴族探偵」と名乗り、事件を解決すると宣言。見事に別の真犯人を暴いてみせた。
実際に推理したのは彼の使用人だったのだが…。
自らは一切働くことがなかったにもかかわらず、誤った推理をした愛香を軽んじる「貴族探偵」に愛香は怒り心頭。果たしてこの男の正体は!?