江戸から続く老舗呉服屋「三つ星」の三男・虎三郎は、本場のデパートメント経営を学ぶため渡英。三年後帰国するも旧態依然の店に、居場所はなかった。
そんな折、当主を務める兄・存寅が店の金を持って行方不明に。虎三郎は英国で知り合った鷹頭の協力のもと、新しい当主として「三つ星」の改革に乗り出す。手始めに虎三郎は女性店員を採用。新日本橋の開橋式に合わせ、平瀬男爵家の売立を行うことにする。
さらに、開橋式当日の大混雑と悪天候で疲れ果てた見物客に休める場所を提供する代わりに、彼らの名前と住所を手に入れ、新たな商売のチャンスを掴む。
そこに突如現れたのは、以前、時子が助けた謎の人物・白井辰助。買い物に来たと話す彼は、実は人気の流行作家で…!?