高校生の頃、同じクラスの殿村に片思いをしていた十和子だったが、それぞれ別の大学へ進学。十和子の恋は見ているだけで終わる。
その後、小学校教師となった十和子は、赴任先で殿村と再会。再燃する彼への想い。
夏休みに入った小学校。十和子と殿村は県内の新任教師が集まる研修に参加する。研修初日、2人はグループディスカッションで桂木、森谷、花田と組むことに。グループでバレーボール中、メガネを壊してしまった殿村は十和子に自宅まで送ってもらう。帰宅中、殿村と花田の関係が気になった十和子がそのことを尋ねると、大学が一緒で短い間付き合っていたと言われショックを受ける。
祭りで盛り上がる夜、数学者の天王四郎は殿村の父・京一のもとを訪れていた。かつて、京一の妻・千津のことを慕っていた天王。彼は、京一が率いるゼミでの旅行中に受けたイタズラを今でも根に持っている。しばらく疎遠だった彼が、殿村家を訪れた理由とは…?